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フードバンク仙台×フードバンクみやざき合同イベント 開催

フードバンク仙台×フードバンクみやざき合同イベント
地域から資本主義を問い直す~フードバンクの挑戦~

【開催日時・会場】
9月10日(日)15:00~ オンライン(ZOOM)&仙台会場(戦災復興記念館第4研修室)
※参加無料

「フードバンク」という存在を知っていますか?フードバンクとは一般的に、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を寄付してもらい、それを生活困窮者に無償で配布する活動のことを指します。食品ロスの削減や貧困対策に貢献するとされるフードバンクですが、この活動の持つ可能性は本当にそれだけでしょうか?
私たちがフードバンク活動を通して日々目の当たりにしているのは、大量の食品が生産され、廃棄される一方で、お金がないために健康的で安全な食べ物やライフラインにアクセスできない人たちがたくさんいるという現実社会の矛盾です。また、近年の物価やライフラインの高騰は、それに追い打ちをかける形で、私たちが普通に生活することすら困難にしています。
このような矛盾を抱えた社会の中で、世界には人間の命や暮らしを第一優先とする、新しい社会のあり方を実践するフードバンク団体もあります。
例えば、カナダ・トロント州のThe Stopという団体は、フードバンク活動にとどまらず、コミュニティ・キッチンやコミュニティ・ガーデンなどを展開し、地域住民の手で自ら食料をつくり、調理し、共に食べるという実践を長年進めてきました。
また、「フードバンク仙台」では、農地運営やライフラインの無償化を求める運動を通して、生存に必要なあらゆるものが「商品化」された現在の社会に抵抗する運動を展開しています。
「フードバンクみやざき」では「こども食堂」や「こども宅食」を実施し、子どもの貧困の解消に向けて取り組むだけでなく、地域の人たちが主体となって休耕地を耕して米を作り、生活困窮者に配布しています。
このように、「地域」での多様な実践を通して「世界」の食料生産システムや貧困・格差問題に取り組む可能性を持つのがフードバンクです。では、今後さらに社会問題の解決に取り組んでいくには、どのような意識や実践が必要になってくるのでしょうか?
今回のイベントでは、「フードバンクってなんだろう?」という疑問のもと、フードバンク仙台とフードバンクみやざきの実践を紹介し、その存在を問い直します。さらに、岩波ジュニア新書「食べものから学ぶ世界史」(2021)の著者である平賀緑さんから、世界の食を動かしている政治経済のカラクリや、それに対する地域からの動きと考えについてご講演いただきます。「地域」から社会問題に取り組みたい方、貧困や食品ロスの問題に関心がある方はぜひご参加ください。

【プログラム】
・ゲストの平賀さんから世界の実践などについて報告
・フードバンクみやざきの取り組みの報告
・フードバンク仙台の取り組みの報告
・パネルディスカッション、質疑応答
・今後取り組みに参加したいという方とともにグループディスカッション

参加申し込みはこちらから
イベント申し込み:地域から資本主義を問い直す~フードバンクの挑戦~
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScrOfQrwulAUvM58HIANR78AT2ojId_A6QtexGVucWXsiSrTg/viewform?usp=pp_url

【ゲスト】
平賀緑さん
京都橘大学 経済学部 准教授
広島出身。国際基督教大学卒業後、香港中文大学へ留学。新聞社、金融機関、有機農業関連企業などに勤めながら、食・環境・開発問題に取り組む市民活動を企画運営した。ロンドン市立大学修士(食料栄養政策)、京都大学博士(経済学)を取得。植物油を中心に食料システムを政治経済学的アプローチから研究している。
京都橘大学経済学部准教授。国際基督教大学卒業後、香港中文大学へ留学。新聞社、金融機関、有機農業関連企業などの勤めながら、食・環境・開発問題に取り組む市民活動を企画運営した。ロンドン市立大学修士(食料栄養政策)、京都大学博士(経済学)。職と資本主義の歴史、植物油を中心とした食の政治経済を研究している。

フードバンクみやざき
https://fbmiyazaki.jimdosite.com/
代表理事: 長友宮子さん
フードパントリー、こども宅食、「こども食堂みやこや」など様々な関係機関と連携を組みながら困窮者支援のサポートを行う。

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