この夏、フードバンク仙台の現場で飢餓をなくすために共に活動しませんか?
~“地方から社会を変える”ために何ができるか実践したい・学びたいという方をお待ちしています~
〇日本でも発生する飢餓
「夏休みで学校給食がなくなり、子どもに食事を十分に与えられるかわかりません。」「物価高騰で食費を払うと水光熱費を払うためのお金が残りません」「電気代が高すぎて、エアコンをつけられず、熱中症で体調を崩しました。」
夏の時期は、生死の問題に直結するような相談が多数寄せられます。
私たちが日々現場で目にしているのは、まさに「飢餓」です。
飢餓と聞くと、多くの人は「発展途上国」の困窮状態の人を想像するかもしれませんが、フードバンク仙台には「1週間食べ物を食べていません」「2週間で卵1つと雪解け水しか口にしていない」といった急を要する相談であふれています。昨今の物価高騰で、クーラーもつけられない、お風呂も数日入っていない、電気すらつけずに生活している、ライフラインが止められている、など人間として最低限の生活すら送ることのできない貧困が拡がっています。 昨年度(2023年4月~2024年3月)は延べ2,861世帯の延人数4,515人へ食料支援をしてきました。
私たちフードバンク仙台は、他のフードバンク団体には珍しい食料の個別直接配送を行うことにより、緊急的な支援も迅速に行い生存を守ってきました。また、食料を届けるだけでなく生活相談も行い、「食べられない」に至った背景にある問題の解決もサポートしています。具体的には、生活保護の窓口で追い返された方に対しては窓口での申請同行を行ったり、料金を払えず水道を止められた方に対しては再開栓の交渉をサポートしたり、労働災害に遭っても補償を受けられずに困窮している方に対しては労災申請の支援をしたりしてきました。
〇物価高騰で貧困が拡大し支援依頼は減らない中、食料寄付が減少。自ら食料を生産する取り組みの実施
ですが、今年の夏は、例年以上に危機的な状況にあります。長引くコロナ禍や深刻な物価高の影響で全国的にフードバンク団体への食料の寄付が減っており、私たちの団体もこのままでは食料支援が続けられなくなってしまう可能性があります。私たちは食料支援の際、毎回お米を各世帯にお届けしていますが、そのお米もあと1か月分くらいしか残っていません(7月1日現在)。2020年の団体発足以来、ここまで食料が不足したことはなく、私たちを含めフードバンク団体自体の食料危機が発生しています。フードバンク団体ですら食料を提供できない状況になっており、このままでは餓死してしまう人が増えてしまうかもしれません。
こうした中で私たちは、昨年から農地運営を新しく始め、自分たち自身で食料を生産するプロジェクトを始めました。昨年はじゃがいも1トンほど、今年は玉ねぎを1.5トンほど収穫することができました。昨年は5aのみだった畑も、いまでは2倍に拡大しました。今後は畑の拡大とともに、今年の夏からはじゃがいも・にんじん・大根の生産を始め、生産する野菜の品種も多様化していきます。
また、私たちで生産した野菜を使って、お金が無くても利用できる“シェア食堂”を開くことや、農家からフードロスとなるような野菜(規格外野菜など)をフードバンクに提供してもらうための“物流プラットフォーム”(市場に乗らない野菜を輸送する仕組み)の構築も構想しています。「売って儲ける」ためにたくさん作り、売れなければフードロスとして捨てるのではなく、地域の人が十分に食べられる量を生産し、栄養ある食べ物がお金がなくとも誰でも手に入るような社会を目指して、仙台から挑戦を続けます。
〇夏に向けてボランティア・インターンを募集
この夏には、食糧危機に立ち向かうために活動する仲間を全国各地から募集します!飢餓をなくすためには、多くの人のアイディアや実行力を必要とします。具体的な活動内容としては、食糧梱包・配送、生活相談、社会調査、野菜生産、外国人支援、食堂開催、勉強会…など多岐にわたります。これ以外にも、集まってくれた仲間とともに、有効な支援の在り方を構想し、実践していきます。
また、仙台で夏の期間ともに活動して得られた経験やノウハウを、それぞれの地元・地域へと持ち帰って活かせるようにしたいと考えています。地元でフードバンク活動を始める、新しくNPO法人を立ち上げる、地域食堂を始めてみる・・・。地方から社会を変える新しい挑戦を一緒に始めてみませんか? 私たちはこうした挑戦を応援し、協力したいと考えています。
地方から社会を変えるために何ができるか実践したい・学びたいという方は、是非この夏、フードバンク仙台でのインターン・ボランティアにご応募ください。参加の期間などは柔軟に対応しますのでご相談ください。その他、ご質問・お問い合わせ等もお気軽にどうぞ。
〇インターンの募集要項
活動期間:8月~9月末の間の希望期間(お盆(8/10~8/18)は活動なし)。期間については相談・調整をさせていただいたうえで、確定させていただきます。
活動内容:食糧梱包・配送、生活相談、社会調査、野菜生産、外国人支援、食堂開催、勉強会、…などなど。インターンのプログラムに関しては、インターンへの参加希望者の方のご関心に合わせて、相談の上個別に策定します。
応募要件:学生・若者対象。学歴・経験不問。地方から社会を変えるために何ができるか実践したい・学びたいという方。
応募方法:下記グーグルフォームから申し込みください。
https://forms.gle/JMTgbkrhAqG8ES1M6
応募後の流れ:申し込み後に、遠隔地にお住いの方とはZOOMで顔合わせ・打ち合わせをさせていただきます(仙台市周辺にお住まいの方とは対面にさせていただくこともあります)。
費用等:移動費や滞在中の費用は自費となります。住居に関しては応相談(低額で宿泊できるシェアハウス・ゲストハウス等のご紹介が可能です)。詳しくは、お申し込み後にお問い合わせ・ご相談ください。