支援事例

支援事例

【1人暮らし男性】
派遣社員として市外の会社に派遣されていたが、「感染が拡大している仙台からは来ないで欲しい」という、コロナの感染拡大を理由に派遣会社から契約を切られてしまい、派遣会社からも解雇される。失業手当を受けながら仕事を探すがコロナで仕事がない。フードバンク仙台に食糧支援を申し込んだ時点で所持金数千円しか残っていなかった。この一か月間は一日にカップ麺1個と卵1個の生活で持病の通院や服薬もできていなかった。借金があると生活保護を受けられないと誤解していたが、スタッフが借金があっても大丈夫と助言して申請の同行支援を行い、無事生活保護を利用することができた。
【母子世帯 子ども 2名】
コロナで勤め先の飲食店が休業になり、元々月7~8万の給料が月4~5万に減少してしまった。コロナによる休業でも労働基準法上は会社が休業手当を6割以上支払う必要があるが、実際には一切支払われず、初回の食糧支援時には所持金が5000円ほどしか残っていなかった。フードバンク仙台のボランティアが生活保護の申請同行を行った。その後、無事生活保護を利用することができた。
【留学生】
派遣会社を通して、工場で働いていたが、昨年10月頃からシフトが減少しはじめ、12月には一切仕事を入れてもらえなくなった。契約は翌年3月まで残っていが、他の職場も紹介されず休業手当も払われない。仕事を探したが見つからず食費にも事欠きフードバンク仙台へ食糧支援依頼に至った。支援団体が、会社と交渉し未払いの休業手当3か月分を法律通り支払わせることに成功。滞納していた学費や家賃を解消することができ食糧支援は不要になった。
【元看護士の女性】
2年前に職場でパワハラを受け退職。昨年5月に再就職するが、長く働ける体調ではなく短期間で退職。その後は収入がない状態。2021年1月12日にフードバンク仙台へ支援依頼が寄せられた時点で所持金が全くなかった。昨年末に卵を1個口にした以外2週間何も食べておらず、ガスと水道は料金未納で止まっていた。水も数日飲めていない。立っていることが難しい状態だった。生命の危機に差し迫った状態だった。緊急のため自宅を訪問し食糧と水を提供。その時は衰弱しておりペットボトルのキャップを開けることもできず、固形物も胃が受け付けない状態だった。フードバンク仙台のボランティアが食糧支援、病院への同行、社会保障制度の利用支援、新しい物件探しの支援、債務整理のための支援団体の紹介等を行い、生活再建をサポートした。
【20代2人暮らし】
これまで派遣社員として様々な職場で働いていたが、何度も派遣切りにあい生活がずっと不安定だった。過去に仙台以外の自治体で生活保護の申請に行ったところ「若いから働けるはず」などと行政の職員から言われて追い返される違法な対応をされた。仙台市に引っ越して以降も2021年度の冬にまた派遣切りにあい、派遣切りと一緒に派遣の寮も追い出されそうになってしまう。このままでは収入もなくなる上に、住居を失い、ネットカフェ等で暮らさなくてはならないかもしれない状況だった。 フードバンク仙台が紹介した、保証人が立てられない場合でも対応可能な不動産会社を通して新しい物件を見つけることができた。またボランティアが生活保護の申請や引っ越しの支援を行い、無事新しい物件で生活保護の利用を開始することができた。
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