【7/8(月)】藤原辰史さんの講演会「見過ごされてきた日本の飢餓ー食糧支援の歴史と現在から考えるー」開催のお知らせ
「飢餓」と聞きどのような問題を想像するでしょうか。多くの人は「発展途上国」の困窮状態の人を想像するかもしれません。
しかし、実は日本にも飢餓は存在しています。2023年には2300人(厚生労働省人口動態調査)の人が栄養失調で命を落としています。昨今の物価高騰は日本での困窮化を加速させ、フードバンク仙台には「1週間食べ物を食べていません」「2週間で卵1つしか食べられていません」といった急を要する相談が止みません。
物価高騰の影響はフードバンクの食料支援活動にも及んでおり、全国のフードバンクが食料不足にあえいでいます。フードバンク仙台も、コメがあと1〜2ヶ月ほどでなくなる可能性があり、経験のない食料不足に直面しています。食料支援を必要とする人が増える一方、支援団体の食料備蓄は底をつきかけている危機的な状況のいま、私たちには何ができるでしょうか。
今回は、食と農の歴史や思想を研究する藤原辰史さん(京都大学教授)を講師にお迎えし、経済危機の時代に人々はどのように食料支援を行い、飢餓を無くそうとしてきたのか、歴史的な観点からお話いただきます。
また、フードバンク仙台のメンバーからも、現代の日本で飢餓を無くすための実践について紹介します。
● 参加申し込みはこちらから
https://docs.google.com/forms/d/1d1T9EzgBT95TkpGNhLlyNEP6-qE9uyFawc8XjRgYEOw/edit
● 開催日時
2024年7月8日(月)18:30~20:30/開場18:15
● 開催場所
仙台市市民活動サポートセンター 第5研修室(仙台市青葉区一番町4-1-3)
※オンライン・ZOOM併用
● 講師紹介
講師/藤原 辰史(ふじはら たつし) 。1976年、北海道旭川市生まれ、島根県横田町(現奥出雲町)出身。京都大学人文科学研究所准教授。博士(人間・環境学)。2019年2月には、第15回日本学術振興会賞受賞。専門は歴史学、特に農業史と環境史。20世紀の食と農の歴史や思想について研究をしている。斎藤幸平氏とともに「コモンの「自治」論」を執筆。
● 参加費:無料
● プログラム
18:15 開場
18:30〜19:30 藤原さんご講演(オンライン講演)
19:30〜20:00 フードバンク仙台の報告
20:00〜20:30 質疑応答
● 共催
学問と社会をつなぐサロン(東北大学学友会準加盟団体)
NPO法人フードバンク仙台
NPO法人POSSE