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【5/20】講演会「給食の歴史からみる食・地域運動の可能性」開催

「食」をめぐる多様な問題を、「給食」の観点から見つめ直す。
 昨今、「食」をめぐる問題が社会問題になっています。新型コロナウィルスの感染拡大や物価高騰の影響で社会全体で貧困が拡大し、フードバンク団体などに食糧支援依頼が殺到、日本で「飢餓」が現実化しています。
 生活困窮者は炭水化物過多で塩分や添加物の多い加工食品中心の食事に偏りがちです。また、私たちや他の支援団体の食料支援の多くも、炭水化物やレトルト食品に偏りがちです。
 上記のように、健康で安全な食料にアクセスできない人たちが増加する一方、大量の食料が捨てられる「食品ロス」や、労働環境の悪化や家族関係の変容で家族やコミュニティでの食事の機会が減り「孤食」が増大しています。「食」をめぐる問題の論点は多様であり、様々な社会的取り組みが必要とされています。「食」の問題に対して、地域の運動はどう取り組めるのでしょうか。
 このような問題に対して過去にも多様な実践があり、そのひとつに給食をめぐる運動があります。給食はたんなる貧困削減のためにあるわけではなく、地産地消の食品循環や食を通じた教育、民主主義の醸成につながってきました。
 過去の実践を学び、また新たな取り組みに対しての示唆を得るため、岩波新書の「給食の歴史」(2018)を書いた藤原辰史氏をお呼びしてお話をお聞きします。「食」の問題や地域運動に関心のある方は、ぜひご参加ください。

講師紹介
講師/藤原 辰史(ふじはら たつし)
1976年、北海道旭川市生まれ、島根県横田町(現奥出雲町)出身。京都大学人文科学研究所准教授。博士(人間・環境学)。2019年2月には、第15回日本学術振興会賞受賞。専門は歴史学、特に農業史と環境史。20世紀の食と農の歴史や思想について研究をしている。

【開催日時】
2023年5月20日(土)
10:00〜12:00/開場 9:45
【会場】
戦災復興記念館 4階・第二会議室
所在地/仙台市青葉区大町2-12-1
「zoom」でのオンライン参加も可能です。
【参加方法】
お申し込みは専用フォームから受付ております。

【主催・お問い合わせ先】
NPO法人 フードバンク仙台

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