現場レポート・調査

【後編】電気代値下げを求める署名提出について、記者会見を行いました!

以前投稿した活動報告ブログの続きになっています。前回のブログはこちら

2023年12月15日(水)に行った東北電力への署名提出に合わせて、同日に県庁記者クラブにて会見を行いました。

※河北新報の記事『仙台の若者団体、電気代値下げ求め東北電に署名提出』(2023.12.17)はこちら

 

◎深刻に広がる「エネルギー貧困」

フードバンク仙台で支援や聞き取りを行っているメンバーは、「エネルギー貧困」により人間らしい生活ができない人が多く存在する実情を訴えました。

フードバンク仙台の現場で見えているエネルギー貧困の実態報告(ライフライン無償化PJ・笠原さん)

電気が止まった困窮世帯の事例↓

(ライフライン無償化PJ・國富さん)「特殊な事例を紹介している訳ではなく、フードバンク利用者のうち約4割もの人が電気などのライフラインを滞納している」

(ライフライン無償化PJ・前野さん)「大変なら生活保護を受ければ良いと言う人もいるが、生活保護費がそもそも低い。十分生活が苦しいのに受けられない人や、受けていてもフードバンクを必要とする人が沢山いる。また、「生活保護を受けるくらいなら生きていたくない」と話す人がいるほど、忌避感が根強くある。」

「このように、『生活保護があるから大丈夫』とは絶対に言えない状況で、電力会社の一存で電気代を上げられてしまうことは不公正」

(ライフライン無償化PJ・朝倉さん)「支援現場では、電気代などのライフラインが払えなくて止められることはざらにある。先週も先々週もいたし、今日もいた。」

「東北電力の電気が止まった人と一緒に、再開栓の申し出を電話でしたことがあるが、なかなか繋がらなかった。また、通話料金もかかってしまう。電気代が払えなくて相談している人が通話料金を払えるはずがないことは普通に考えれば分かるのに、全く相談の体制が整っていない。もっと真剣に人々の生活を考えてほしい」


◎「市民の生活<株主の利益」というあり方

また、Fridays For Future Sendaiのメンバーは、東北電力の値上げによる利益が、株主たちを潤わせるために使われていることの不当性を訴えました。

東北電力による電気代値上げや株主配当に関する報告(Fridays For Future Sendai・鴫原さん)

〈東北電力の不当な値上げに関する情報〉

①2023年6月からの値上げによって過去最高益となり、今年度の株主配当は約75億円

②大株主(国内外の投資信託会社や銀行が中心)が株式の3割以上を保有

③配当の総額75億円は、10万世帯の10ヶ月分の電気料金に相当

④冬のあいだ、滞納世帯に対して電気を止めずに供給を続ける場合、必要な金額は約35億円(※)

株主配当の半分があれば、「寒い冬に電気が止まる」という事態を阻止できるのでは?

(※東北電力と契約している滞納世帯に対して12月~2月の間の電気供給をするために必要な金額。詳しくはFFFsendaiのブログをご覧ください。)

これらの数字を見れば、「電気代の値下げ」「滞納しても電気を止めない」という要求が無茶なものではなく、大株主への配当を減らすまたは0にすれば十分実現可能なことだと言えます。

 

◎なぜ株主配当に抗議するのか

一方で、株式会社なのだから株主のことを考えて配当をすることは当たり前、という「常識」があります。そのような「常識」に照らせば、東北電力は何も不当なことはしていない、ということになり、私たちの要求は理不尽なものに思えるかもしれません。

しかし、考えてみてください。電気は誰もが必要とするライフラインです。それを供給しているという点で、東北電力をはじめとする電力会社は、非常に公共性の高い事業であり、人々が生活を安定的に営んでいくために欠かせない役割を負っています。

現在、多くの市民は、高い電気代や物価高騰によって家計を圧迫され、生活が困窮するゆえに料金の支払いができず電気が止められてしまった人も少なからず存在します。そのような中、東北電力が行った株主配当を受け取るのは、既に多くの資産を持っており電気が止まるような恐れのない大企業です。

配当の恩恵を受ける大企業や富裕層にとっては、今回得たような配当がなくなったからといって、電気代が払えなくなることなどは考えにくいでしょう。

しかし、困窮してフードバンクを利用する人々にとっては、電気代が数千円値上げするかどうかは死活問題なのです。健康が悪化し、時には命の危機にさえつながってしまいます。

そのような状況下で、困窮者の電気を止める一方で、大企業や富裕層に配当を行うことは不公正ではないでしょうか。

この物価高騰・エネルギー料金の高騰が続く中、配当に回すぶんのお金を、電気代の値下げや滞納世帯への供給継続の資金に回しさえすれば、電気代を払えず停止してしまう・節約のために最低限の食事や医療を我慢するといった状況は大きく軽減されるはずです。

ゆえに私たちは、電力会社はインフラを担う企業として、大企業や富裕層よりも市民の生活の安定に取り組む社会的な責任があると考えています。

また、このような問題が起きないようにするためにも、ライフラインは無償であるべきでしょう。

◎今後に向けて

今後も、抗議・要求や調査活動を行い、電気というライフラインが企業の経営方針によって振り回され、エネルギー貧困が放置される状況を変えるために取り組んでいきます。

これらの活動に興味のある方・一緒に加わりたいという方は、ぜひ各団体までご連絡ください。

各団体とも常時メンバーを募集しています。

 

〈ボランティア/メンバーの募集はこちらで受け付けています〉

フードバンク仙台 https://foodbanksendai.com/volunteer/

仙台POSSE https://sendaiposseblog.wordpress.com/activity-introduction/

Fridays For Future Sendai https://fffsendai.wixsite.com/official-site/post/fridays-for-future-sendai-%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E5%8B%9F%E9%9B%86%E4%B8%AD

 

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