〇2023年夏のボランティア・インターン募集イベント開催
・8月4日(金)16時半~
「3000件の食料支援から見える貧困の現実と立ち向かう若者の取り組み」
フードバンク仙台でボランティアスタッフとして活動している学生メンバーが、支援の現場から見える貧困の実態とその問題に立ち向かう実践について講演いたします。実際にボランティアとしてかかわっている学生から、活動の様子を紹介してもらいます。
・8月7日(月)16時半~18時半
ボランティア・インターン個別説明会を実施します。16時半~18時半の間でご希望の時間に個別説明会を行います。4日に参加できない方はぜひこちらの機会もご利用ください。
※現地会場:戦災復興記念館4階第3会議室(両日とも)、オンライン希望者はzoomリンクを個別に送ります。
※申し込みは下記申し込みフォームからお願いします。
申し込みフォーム
〇ボランティア募集
フードバンク仙台には、日々生活に困っている人からの食料支援が舞い込んでおり、昨年2022年度は、昨年度は延べ約3000世帯(延べ約6000人)に約125000食を支援してきました。働いている世帯、大学生、留学生、高齢者など幅広い人から支援依頼が来ています。最近では電気代・物価高騰の影響で、『電気代が払えず暑い夏もエアコンを使えない…』、『収入は変わらないのに物価は上がり、生活が苦しい…』、『親である自分はほとんど食事は出来ず、子どもには安いパンしか食べさせてあげられない…』という相談が多数。価格高騰は未だに続いており、今後もフードバンク仙台を利用する人は増加する見込みです。こういった状況を変えるためには、労働問題・貧困問題を抱える人々の権利行使を支援する人々が必要です。そこでこの度は、社会を変えるための力をつけたい若者を対象に、ボランティア募集を行い、また長期的にインターンシッププログラムとして参加する方を募集します。インターンシッププログラムでは、下記に記載する活動について期的に参加でき権利行使や社会の変革につなげる能力を身に着けるプログラムを実施します。
仙台在住でない方でも全然大丈夫です。やる気がある方はぜひ一度お問い合わせください!
生活相談・支援
相談者の困窮の背景には、労働問題(解雇された、パワハラをされて働けなくなった)や、制度が使いたくても使えない問題(生活保護を申請しようとしたが役所で不当に追い返された)などがあります。貧困が拡大する社会的な問題を解決するために、生活や仕事の相談を受けて、相談者の生活改善に取り組んでいます。具体的には、生活保護の申請時に役所まで同行する同行支援や、連携している労働組合とともに労働問題を解決するために会社と交渉をしたりします。
ライフライン無償化プロジェクト
エネルギー価格の高騰を背景に、相談者の多くが光熱費の支払いに不安を抱えています。収入は上がらず価格高騰で支出が増える一方で、相談者の約3割がライフライン(電気・ガス・水道)の支払いを滞納している状態です。『電気代が払えず暑い夏もエアコンを使えない…』、『光熱費が高いため、お風呂も毎日は入れない…』、『一日中電気はつけない、夜は暗くなったら寝るしかない…』という相談が日々舞い込んでいます。生きるために必要不可欠なライフラインが、安定的に誰もが使えるようにするために、署名活動やライフラインの再開栓の支援、自治体への要求活動を行ってきました。
プロジェクトの取り組みの結果、生活に困窮してすぐに支払うことが難しい際に分納や延納などで水道・市ガスの停止を避けることが出来るようになったり、仙台市水道局のHPなどにも支払いの猶予についての記載が載ることになりました。具体的に生存を守るために、既存のルールや制度を変えるという成果をあげることが出来ました。
最近の電気代の急高騰は暑い夏において、生存権に直接的な影響を及ぼします(エアコンをつけられず熱中症で体調を崩したり、最悪亡くなってしまう)。今後も、ライフラインの権利を守るために取り組みを進めていきます!
農地運営
困窮している人は、光熱費が支払えないだけでなく、「食費が捻出できず十分な食事ができない」状況にも置かれています。食事のカロリー量だけではなく、困窮者ほど安いパンやカップラーメン、炭水化物などを買わざるを得ず、栄養面でも十分ではありません。具体的には、『親である自分はほとんど食事は出来ず、子どもには安いパンしか食べさせてあげられない…』、『一日パックご飯とふりかけだけで生活している…』といった相談が来ます。私たちは、仙台で十分に質の担保された食事が出来ないという「飢え」を無くすために、自ら農地を運営し、農薬をなるべく使わない安全な食料の生産をスタートしました。世界的な価格高騰の影響に左右される食料、地球環境を破壊して大量生産する生産のあり方とは違った、新しい食料生産の拠点を築いていきます。
この取り組みは、地域の皆でつくり、皆でわかちあう社会運営をしていく第一歩です。食料生産の知識や技術、地域のネットワークの大切さ、そして、私たち自身が社会を作っていく力があるということを共有し、自分たち自身で新しい社会を作っていきたいと思っています。また、将来的には地域食堂を運営する予定です。食堂は困窮している人だけでなく、地域の様々な人が食堂に集い、日々の悩み事を打ち明けたり、コミュニティをどう運営するかを議論する場にしたいと考えています。
いまはジャガイモを作っており、無事8月に収穫ができます!今後畑が拡大するので、他の作物も作っていきます。
これからも貧困問題を解決するために、共に活動に取り組むボランティアを募集しています!「貧困や飢餓をなくしたい」、「食品ロスを削減したい」、「SDGsを達成に貢献したい」、「何かボランティアを始めてみたい」という方はぜひボランティア説明会にご参加ください!
■ボランティアとしてできること
・食料品のパッケージ詰め
・生活に困っている人の生活相談・支援
・食料生産のための農地運営、畑作業
・困窮している留学生へのアウトリーチ活動
・貧困の実態についての社会調査・分析
・SNSやブログなどでの社会発信 などなど