食料危機はなぜ起こるのかーなぜ生産者も消費者も食べられないのかー
2025年4月20日(日)14:00~ @ZOOM&戦災復興記念館第4会議室
※現地参加は学生を優先させていただいており、社会人の方はオンラインでお願いしております。(平賀さんはオンラインでの講演です)
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イベント申し込み: 食料危機はなぜ起こるのか ーなぜ生産者も消費者も食べられないのかー
【イベント内容】
コメも値上げ、野菜も値上げ…
世界的な「食料インフレ」が止まりません。昨年夏に起きた、全国のスーパーの棚からコメが消える「令和の米騒動」も記憶に新しいのではないでしょうか。食料の値上げはいまも続いていますが、実は昨年の全国の米の収穫量は一昨年と比べて増えているのです。なぜこうした食料危機が起きているのでしょうか?
この背景には、高く売れるとみた「転売」や「マネーゲーム」目的の業者が参入して大量の在庫を抱えた結果、品薄になり価格が高騰していることがあります。コメに限らず、今後気候変動の影響で栽培されにくくなるカカオ豆やコーヒーも、希少になって高値で売れると見込まれ、将来の販売価格が急騰しています。
他方で、こうした食料価格の高騰によって、生活困窮者はより苦しい生活を強いられています。フードバンク仙台には、昨年と比べ1.5倍の4000件にものぼる食料支援依頼があり、「3日間食べることができていない」「コメの価格が2倍になり、買うことができない」といった声が毎日のように寄せられています。
お金儲けのために食料を買う人がいる一方で、満足に食べることができない「飢餓」が拡大する矛盾に対して、わたしたちに何ができるでしょうか?今回のイベントでは、ゲストに『食べ物から学ぶ世界史』(岩波ジュニア新書)著者の平賀緑さんをお呼びし、食べ物をめぐる資本主義社会のカラクリについてお話しいただきます。また、フードバンク仙台からは、食料支援の現場から見える「飢餓」の実態について報告します。拡大する食料危機に対して私たちに何ができるか、一緒に考えてみませんか?
【講師紹介】
講師紹介:平賀緑さん
京都橘大学経済学部准教授.立命館大学BKC社系研究機構客員協力研究員。国際基督教大学卒業後、香港中文大学へ留学。新聞社、金融機関、有機農業関連企業などに勤めながら、食・環境・開発問題に取り組む市民活動を企画運営した。その後ロンドン市立大学修士(食料栄養政策),京都大学博士(経済学)を取得。植物油を中心に食と資本主義の関係を研究している。著書に『食べものから学ぶ世界史―人も自然も壊さない経済とは?』(岩波ジュニア新書、2021年)
【スケジュール】
13:45 開場
14:00ー15:00 平賀さん講演(オンライン)
15:00ー15:30 フードバンク仙台からの報告
15:30ー16:30頃 質疑応答、茶話会(現地のみ)