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【署名のお願い】〈#電気代高すぎ〉 過去最高益をあげる大手電力会社に対し、電気料金の値下げと、滞納を理由に電気を止めないことを求めます


フードバンク仙台と仙台POSSEで活動するZ世代の若者が立ち上げたライフライン無償化プロジェクトは、環境NGO Fridays For Future Sendaiと合同で、大手電力会社9社に対し、以下の2点を求めるオンライン署名を立ち上げました。

①大手電力会社9社は電気料金の値下げを行ってください。
②大手電力会社9社はこの冬、電気料金の滞納があっても電気の供給を止めないようにしてください。

エネルギー貧困の拡大
現在、電気・ガスなどの生活に必需のエネルギーを十分に使えない、もしくはエネルギー料金を支払うことによって「普通」の生活が送れなくなってしまう「エネルギー貧困」が広がっています。
フードバンク仙台が今年度4〜6月までに食料支援を行ってきた計601世帯、総人数1194人のうち、エネルギー料金を含むライフライン滞納者の相談者全体のなかに占める割合は30〜40%に上っています。
ライフライン料金を滞納している人たちは、ライフラインが止められてしまうリスクがあるだけでなく、食事をまともに食べれなかったり、病院にいくことができないなどの生活の様々な面で問題を抱えていることが分かっており、これ以上の節約は不可能な現実があります。
(エネルギー貧困の実態について、詳しくはフードバンク仙台のブログをご参照ください。)

電気料金の値上げと最高益
 この状況に拍車をかけたのが電気料金の値上げです。
2023年5月、関西電力と中部電力、沖縄電力を除く大手電力会社7社の電気料金の値上げ申請を経済産業省に認可し、6月に値上げが実施されました。東北電力の一般向けの電気料金は24%の値上げが行われました。
一方、電気料金の値上げが行われた約2か月後、東北電力は記者会見にて、経常利益が前年度から3992億円増の約2000億円の利益になる見通しで、売上高の見通しは3兆200億円(史上最高益)であると発表しました。沖縄電力と東京電力を除く8社も同じく過去最高益を上げる見込みです。
これだけの利益をあげているにも関わらず、東北電力は電気料金値下げを検討していないことがわかっています。私たちは2023年9月に提出した質問状で「エネルギー貧困の現状を踏まえ、電気代を下げるべきとは考えないのでしょうか」と質問しましたが、東北電力の回答は「何とも申し上げることができない」というゼロ回答でした。
しかし、東北電力の2023年度の株主配当の総額の推計は、7,543,238,775円に上ります。この約75億円の配当の約3割が、投資信託会社や銀行といった大企業に配当されます。電気料金の値上げに苦しむ市民をさしおいて、大企業の機関投資家への配当を約束する東北電力の態度には、市民を含む「多様なステークホルダー」よりも「株主」を優先する姿勢が現れています。大手電力会社が電気という生活に必需のインフラの大半を市民に提供している以上、電力自由化後も大手電力会社の事業の公益性は極めて高いと言えます。電力会社は公益事業者として株主だけでなく市民の生活に目を向け、社会的責任(CSR)を果たすべきではないでしょうか。
(東北電力を例に書きましたが、東京電力以外の他の大手電力7社も今年度分として一株10~50円を株主に配当予定であると公表されています。)

電気供給の停止は生存を脅かす
現在、電力会社が電気料金を滞納した人に対し電気供給をすぐに止めることを規制する制度はなく、料金が支払えないペナルティとして、電気供給停止が粛々と行われています。深刻化する気候変動の影響で気温が高くなり、夏にクーラーが使えないことは死に直結する事態になっています。冬になると今度は凍死によって多くの命が失われる可能性が出てきます。

インフレ対策が取られない日本で生きるために
 物価高騰やエネルギー価格高騰が進んでも、日本で抜本的な対策が取られていません。その結果私たちはこれ以上の節約が不可能な状況に追い込まれ、自分の頑張りが足りないからと自分を責め、生きるように社会から強いられています。
世界はそうではありません。物価高騰が広がるなか世界中で賃上げを求めるストライキが行われており、イギリスでは電気料金を吊り上げて最高益をあげる電力会社に対して、料金支払いストライキが広く呼びかけられました。このような運動の広がりの結果、イギリス政府は一般家庭向けのエネルギー料金の値上げを抑える政策(約25兆円規模)を進めざるを得ない状況となりました。
黙っていても政治は私たちを助けてはくれません。普通に生きるために、日本でも権利を主張していきましょう。
皆さん、署名への協力と拡散をお願いします。

署名はこちら…https://chng.it/xTnDyGf4bg

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呼びかけ団体
Fridays For Future Sendai
近年猛威を振るう気候変動問題や、環境破壊、それに伴う人権侵害に取り組む世界規模の環境NGO。世界7500以上の都市で1400万人以上の若者が活動している。仙台では、アジアやアフリカでの環境破壊を中止させる国際キャンペーンや、エネルギー貧困の問題に取り組んでいる。
HP:https://fffsendai.wixsite.com/official-site
東北電力への質問状についてはこちらのブログを参照

ライフライン無償化プロジェクト
貧困が拡大している状況にも関わらず、人の命よりも支払いが優先され、ライフライン(水道・ガス・電気)が簡単に止められてしまう状況に対して、フードバンク仙台と仙台POSSEで活動するZ世代の若者が立ち上げたプロジェクト。実際にアクションを起こし、誰もがライフラインを止められることなく、生存権が保障される社会を目指している。

フードバンク仙台
生活困窮者への食料支援に加えて生活相談支援を行うことで、社会から貧困や飢餓を無くすことを目的に活動している。ガスや水道などのライフラインの無償化を求める活動や、地域で「食べられない」人を出さないために健康な食料を作る農地実践なども展開している。
HP:https://foodbanksendai.com/

仙台POSSE
大学生や20~30代の社会人が中心となって運営し、労働問題・貧困問題に取り組む。労働相談・生活相談を通して移民労働者やワーキングプアの権利擁護やアウトリーチ活動など様々な活動を行っている。
HP:https://sendaiposseblog.wordpress.com/

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