2021年度上期 活動報告

2021/12/17

 フードバンク仙台は2020年5月の設立から2021年10月までにのべ1万人に約21万食(人数×1日3食1週間分) の食料を無償で提供することができました。活動費・食糧品の寄付をいただいた多くの皆さま、 また日々活動にご協力いただいた皆さまのおかげで、コロナ禍が長期化する中で、命と暮らしを守り、 生きる希望や元気を与える活動を継続できたことに心から感謝いたします。

2021年度上期(2021年4月1日~2021年9月30日)に直接相談を受けて、食糧支援を行ったのべ1,327世帯、のべ3,211名から見えてくる 生活困窮の実態などについてまとめた

  • 「フードバンク仙台 2021年度 上期 活動報告書」

  • を掲載いたします(PDFファイルで開きます,サイズが大きいためWIFI環境推奨です)。

    (こちらもご参照ください)「フードバンク仙台 2020年度 活動報告書」

    2021年度上期の総括

     「2021年度上期 活動報告書」の発行にあたり、フードバンク仙台の活動実績と、 そこから見えてくる社会の現状について総括しました。これを踏まえて、今後も 「分け合い助け合う社会づくり」をより一層発展させてまいります。

     

     フードバンク仙台は2020年5月の設立から2021年10月までにのべ1万人に約21万食 (人数×1日3食1週間分)の食料を無償で提供することができました。活動費・食糧品の寄付をいただいた 多くの皆さま、また日々活動にご協力いただいた皆さまのおかげで、コロナ禍が長期化する中で、 命と暮らしを守り、生きる希望や元気を与える活動を継続できたことに心から感謝いたします。

     

     2021年度上半期に直接相談を受けて食糧支援を行ったのべ1,327世帯、のべ3,211名から 見えてくる生活困窮の実態は次の通りです。

     

     昨年に引き続き、食料支援の依頼者の業種は飲食業、建設業、宿泊業、その他サービス業などが 多くなっています。雇用形態は非正規雇用が80%を占めています。世帯構成はひとり親世帯からの依頼が 21%。国籍で見ると、外国人・留学生の比率が36%でした。今後も私たちは、経済的な困窮から食料を 十分に得ることができない人々に対し、国籍や年齢や性別や障害の有無等にかかわらず普遍的に食料を 提供することで、誰も差別せず排除しない助け合いのネットワークを広げていきます。

     

     2021年度上半期は食料支援利用者の1ヵ月の収入(世帯)は無収入が21%、5万未満が22%、 5万円以上10万円未満が28%となっており、世帯人数を考慮すると生活保護水準以下の収入しかない 世帯は全体の76%(収入不明世帯をのぞくと88%)にのぼりました。また貯蓄が「0円」の世帯が 半数を超え、「10万円未満」と合わせると79%にも達します。貯蓄がある場合でも、 貯金を切り崩して生活していたり、食費を極限まで切り詰めていたりと、余裕のない状況にあります。 「数日間水しか飲んでいない」「食費にお金を回すために必要な通院を控えている」などの 深刻な相談も少なくありません。


      これほど困窮していても、生活保護制度を積極的に使う世帯は一部にとどまっています。

     その背景には、社会的な生活保護利用への差別・偏見や、借金や持ち家があると生活保護を 利用できないなどの制度に対する誤った理解が関係しています。


     更に、こうした困窮の原因に労働問題が関係しているケースが非常に多く見られました。

     コロナ禍での解雇や雇止め、休業やシフト減少によって収入が減少した、あるいはゼロに なった方から非常に多くの支援依頼が寄せられました。本来法的に義務付けられているはずの 休業手当の支給をしない職場が大変多くあります。国が企業に代わっ支援金を支給する 休業支援金についても企業が申請に協力してくれないケースもありました。

     また保育園の送り迎えのためにパートのシフトになかなか入れない、妊娠・出産に伴う 失業など子育てへの支援や企業の子育てに関する法令順守が弱いことで困窮に陥るなど、 コロナ以外が要因となるケースもありました。


     上半期は、昨年から課題となっていた困窮の背景の解決をサポートする支援体制を 整えることができました。

     具体的には、ボランティアの有志で「生活相談チーム」をつくり、困窮世帯の抱える 困難を詳しく聞き取り、生活保護の申請同行、借金の整理のための法律家の団体の紹介、 休業手当等の請求のための労働組合の紹介などを行っています。昨年はじっくり相談支援が できた世帯は年間数十世帯程でしたが、今年は9月だけでのべ20世帯程に相談支援を行いました。 引き続き、「貧困や飢餓をなくす」ことに関心のあるボランティアを募集し、相談支援体制を 充実させていきたいと思います。

     また昨年から課題となっていた食料の不足については、今期も引き続き課題でした。 寄付していただいた食料だけではニーズに足りず、上半期だけで約95万円もの食料を購入し、 困窮世帯に届けました。8月以降は五橋の事務所を共同使用し深く連携している ワーカーズコープさんが市内の児童館14か所にフードドライブを設置していただくなど、 食料支援の輪がさらに広がり、少しずつ食料の不足は改善しつつありますが、 依然として食料や活動費を安定して集めることに苦心しています。


     フードバンク仙台にSOSを寄せていただいた方は氷山の一角です。 ここ仙台でも健康で文化的な暮らしはおろか、食べ物すら十分に得られない 暮らしをしている人が沢山います。 食べられない人がいる社会はあってはいけないと考えています。 おかげさまでフードバンク仙台の活動には沢山の市民の皆様からの善意の支援が集まり、 そうした声に勇気づけられ、私どもも活動を継続し発展させていくことができました。

     引き続き、今後とも皆さまの温かいご支援ご協力をどうか宜しくお願い致します。

     
    食料・活動費寄付のお願い

     私たちの活動費は有志の皆様からの資金援助食料援助によって賄われています

     活動日の月・木・金 10:00~16:00に事務所にお持ちいただく、また郵送にてお願いしております

     なお、郵送料は送り主様のご負担をご協力頂いております

     また企業様向けに寄付食品の損金算入のための受領書発行も承っております。詳しくはこちらをご覧ください

  • 銀行名:ゆうちょ銀行 口座名義:フードバンクセンダイ
  • ゆうちょ銀行からの振込/記号 18160 番号 44552391
  • その他の銀行からの振込/店番 818 口座番号(普通) 4455239